８月６日午前８時１５分１７秒

毎年この日、この時間はやってくる。

一瞬にして焼き尽くされたもの、今も苦しめられる人々・・・・
時が経って
「後世に伝えなければいけない」との思いで
思い出したくない光景を語ってくださる方も増えましたが
苦しい思いを心に秘めたまま生涯を終えられる方も年々増え
いよいよ直に経験された方々の生きた証言は少なくなってきました。
ことに今年は北京五輪が近い為か
そういうドラマや特番なども数少ないですよね。

あまりそういうことを考えないで済む平和な日常のようではあるけど
日本にだって「核抑止力は必要だ」と思っている人は沢山いるので
日本が世界に誇る「非核三原則」だって
いつ、変わってしまうのかも分からないな・・・と思うことがあります。

必要と思う人は「使わないんだから抑止力としてはいいんじゃないか・・」って
考えるのかもしれませんが
持っていたら使わない約束なんて
どんな理由で破棄されてしまうか分かったもんじゃありません。
あの時のアメリカだって
原子爆弾がどれだけの威力を持ち、こんな事になるとは完全には知らなかったのかもしれないけど
「この戦争を終らせる」という理由で
広島と長崎に原爆を落とし
いまだに正当化している人が沢山いるんだから
日本がそうならないとは限らないと思います。
日本だって戦時中、作ろうとしていたという話もあるんだから
今になれば力も資源も無くて本当に良かった・・・って言えるけど
もしかしたら落とす側になっていたかもしれないですしね。

歴史的検証や
国としての言い分も大事だろうけど
人道的に見たら残虐さこの上なく

ただ、もう、事実は変えられないので
これから先に同じ事を起こさないよう
一人一人が知り、考える事が重要です。

何にせよ戦争ってのは残酷なものです。
戦争にGoを出す人たちだけで勝手に喧嘩してくれるならいいですが
絶対にそうはならずに
弱いものが沢山の命を落とし
Goを出した人は大きな椅子に座ったままだったりするんですよね。

もしも自分の親兄弟、恋人が戦場に向かうなんて事になったら・・・
国の命令で核爆弾を落とす為の飛行機に乗り込むなんて事になったら・・・
自分の上に核爆弾が落とされるような状況がいつか来たら・・・

普段はあまり考えなくてもいいことかもしれないけど
そういう事をどこかで想像できる一人一人が
核抑止力にも勝る抑止力になるんだと思います。
人類は一度犯した過ちを二度と起こさないなんて約束
残念ながら守れた例がありません。
今度こそ、本当に守らなくてはいけませんよね。

全ての人々と未来に自由と平和がありますように。